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分析採点マスターを分析する [カラオケ]

 JOYSOUNDのカラオケで100.000点(カウンターストップ略してカンスト)を目指し日々鍛錬を積んでいる者としては、攻略法なるものがあるのならば知りたいと常々思っているのだが、ネットで調べても出てこない(あたりまえか)。しかし、実際に全国採点GPを行うと採点画面でひと月の高得点だった10曲の合計得点が1000点の人が複数いるということはそれなりの攻略法があることが想像される。
 二年前に統計学を勉強する機会があり分析採点で表示されているデータを入力してみたらどうなるか試したことがあった。せっかくなのでその結果を書いてみる。
データは2019年12月27日~2020年5月30日に、とある地域の複数店舗でとある同一曲を分析採点マスターで採点したときのデータを回帰分析してみたものである。(今、回帰分析と言われても何のことだかさっぱり思い出せないのだが、学んだ当時はこれは分析マスターに使えると喜んだものだ。)

【結果】
 総合得点 音程 安定感 抑揚  ロングトーン テクニック こぶししゃくりビブラート
01. 91.776 38.133 25.594 14.785 8.558 4.706  7      26   52
02. 92.400 38.135 26.492 14.678 8.493 4.602  5      16   65
03. 91.407 37.841 25.990 14.663 8.258 4.655  2      21   57
04. 92.682 37.700 27.051 14.548 8.803 4.580  2      24   43
05. 93.005 38.065 27.212 14.783 8.333 4.612  2      18   39
06. 92.558 38.058 26.823 14.623 8.494 4.560  1      16   50
07. 92.733 38.258 26.712 14.561 8.636 4.566  2      17   50
08. 94.977 38.414 27.946 14.843 9.097 4.677  0      10   33
09. 95.675 38.203 29.153 14.707 8.892 4.720  3      6    31
10. 95.529 37.899 29.170 14.766 9.073 4.621  0      6    28
11. 94.420 38.142 28.148 14.732 8.751 4.647  2      12   35
12. 95.766 38.290 29.052 14.687 9.218 4.519  2      10   20
13. 93.048 37.666 27.046 14.822 8.873 4.641  1      12   52
14. 91.786 37.982 25.695 14.868 8.600 4.641  8      25   49
15. 91.783 37.937 25.930 14.759 8.522 4.635  3      15   43

分析1.png

分析2.png

分析3.png

分析4.png




【考察】
総合得点100点は5つのパラメータ(音程40、安定感30、抑揚15、ロングトーン10、テクニック5)の合計であるから、これらのパラメータを上げる努力をすればよい。テクニックを0.5点あげるより音程を0.5点あげる方が簡単だ。
ただし、上記のデータを見てわかるように何度も歌いつくした同じ歌を歌ってもばらつきが大きいのは[安定感]、[音程]、[ロングトーン]の順である。これはどういうことか。知らない曲を歌うよりは歌いつくした曲の方が[音程]は高いと思われるが、一曲の中で毎回微妙に歌い方が違うとその影響が一番大きいのは[安定感]ということになる。
次に分析結果を見ていく。
分析1で、総合得点は[音程]、[安定感]、[抑揚]、[ロングトーン]、[テクニック]の合計であるからこの5つが影響しているのは間違いない(計算がまちがえていない)ことは証明された。[しゃくり回数]、[ビブラート回数]、[ビブラートの深さ]、[ビブラートの早さ]は総合得点に影響しているようだが、[こぶし回数]は係数0、t値0、P-値1であるためほぼ無関係であることがわかる。
分析2で、[こぶし回数]、[しゃくり回数]、[ビブラート回数]は総合得点に影響しているのか調べたところ[しゃくり回数]と[ビブラート回数]の影響が大きいことがわかった。
分析3は、[しゃくり回数]と[ビブラート回数]だけで計算してみた結果。
分析4で、[安定感]と[しゃくり回数][ビブラート回数]の関係性を調べてみたところ、[安定感]は[しゃくり回数]と[ビブラート回数]が少ないほど高くなることがわかった。
WAVE時代、[しゃくり回数]と[ビブラート回数]は重要なテクニックであったはずだが、分析マスターではその立場が逆転してしまっている。データ12をみるとビブラートが20回しかないために[テクニック]は4.519点と他より低い点数だが、[安定感]は38.290点、[ロングトーン]は9.218点であった。つまり[テクニック]0.1点を犠牲にして他のパラメータが高くなりその結果総合得点が95.766点と他より数点高くなっている。またデータ9、10、12は[ビブラート回数]が少ないワースト3であるが、いずれも95点以上を獲得している。
聡明なあなたならもうおわかりであろう。歌いつくしている曲であるなら[安定感]が一番重要であると。そしてその[安定感]はテクニックを用いすぎないことであると。

あと我々ができることはといえば、そのわずかなテクニックの使いどころを調べる事だろう。


【結論(攻略法ではない)】
1.まずは[音程]を完璧に覚える。それには目的の曲を聴きまくり覚えるわけだが、一番簡単なのは自分がすでに覚えている曲である。覚えたら[分析採点マスター]や、無採点なら[ガイドメロディ表示]をおこない音程バーを表示させた状態で、音程がバーから外れないように歌う。この聴く歌うを何度も繰り返す。初めて歌う曲なら一日では無理ですね。歌詞を見なくても歌えるくらいのレベルでなければ高得点は望めないだろう。曲調が速い曲や早口言葉的な曲の選択は最初からいばらの道を進むようなものでありお勧めはしない。
2.[抑揚]を意識して歌う。通常の曲であれば後半ほど曲が盛り上がるので大きめの声で歌う。と書けば簡単だが、大きな声は音を外しやすいのでむしろ、出だしは判定されるギリギリの小さい声で歌う練習をする。最近の曲はキャッチーな曲が多くサビから始まる曲が多いので注意。小声でも自分の声がきちんと聞こえる[ミュージック音量][マイク音量][マイクエコー]である必要がある。
3.最終的に採点するのはあなたではなく機械なので、アーティストと同じ歌い方で歌うのではなく音程バー通りに歌う。特に音程バーが長~くなっているところは『確実に埋める』と[ロングトーン]判定となる。ちゃんと歌っているのに勝手にバーが途切れてしまうとしたら、マイクに原因があると思われる。安くてもいいのでマイマイクは有線を購入すると雑音もディレイも防ぐであろう。
4.スマホで歌っているときのカラオケ採点画面を録画し、自分が音を外してしまうポイントやガイメロ表示のバーの間違いを見つける。色々な歌い方をしてみてその時のマシンの反応を調べる。歌いだしで音が外れる場合は少し早く歌う。バーがいつも半音だけ下がってしまう場合は少し高めに歌う。など自分の癖を見つけ修正していく。
5.通常、高い得点を出すには何回も歌ってその中の最高点だけが残ることだと思う。何十曲も歌うには地声ではすぐつぶれてしまう。松任谷由実とかスキマスイッチとかのものまねをする時のような鼻にかかったような喉を使う必要がでてくる。音が口と鼻から音が同時に出る感じ。ヘッドヴォイスとでも呼ぶのだろうか。誰からもボイストレーニングを受けたことがないからわからない。この共鳴音は自分でも歌いながら酔ってしまうくらいだ。もしそれができればマイクは口に当てなくても鼻の下でも鼻の横に当てても拾えるようになるから不思議である。また裏声への切り替えもアーティストと同じ音符のところで出すべし。
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